子供に初めて与える楽器として候補にあがるのが「ピアノ」。ピアノを子供向けに小さくした「トイピアノ」や、キーボードなど種類も豊富ですよね。でも実は音の敏感期に適切なピアノを与えないと、正しい音感を習得できなかったり、本格的にピアノを習い始めたときにつまづく可能性があることをご存じでしょうか。。
3歳から15年間ピアノを習い、絶対音感のある筆者がおすすめするピアノをそれぞれの特徴と合わせてまとめてみました。
トイピアノとキーボードの特徴とは?
簡単に比較した表を作ってみました♪
トイピアノ | キーボード | |
音程 | △ ・安価なものは調律が合っていない ・楽器メーカーの高価な物は合っている | 〇 |
鍵盤数 | 32~44鍵前後 | 32~~88鍵 |
音の出し方 | 金属棒・金属管をハンマーで叩いた音 | 電気 |
音色 | 柔らかいポロンポロンした音1種類 | 内蔵された音色を多岐にわたり奏でることが可能 |
自動演奏 | × | 〇 |
強度 | 〇 | 〇 |
トイピアノっておもちゃなの?
手の小さな子供でも弾きやすいようにとピアノを模して作られた「玩具」です。
最近は現代音楽にも「楽器」として取り入れられるようになってきていて、ピアノと組み合わせて演奏に使用している音楽家もいらっしゃいますね(*^-^*)
トイピアノとピアノはどう違う?
見た目は大きな差はないものの、構造は全く違うため、トイピアノはやはり「玩具」と言わざるを得ない印象です。構造が異なるため、奏でる音も違ってきます。
トイピアノとキーボード、それぞれのメリットデメリットは?
トイピアノ | キーボード | |
メリット | ・鍵盤が小さいため子供の手でも扱いやすい ・子供でもしっかりと音が出せるような構造になっている ・叩いてもそれほど大きな音が出ないため近所迷惑になりにくい ・使わなくなってもインテリアとして飾れる ・本物に近いデザインのピアノを購入できる | ・比較的安価に購入できる ・軽いタッチでしっかりと音が出る ・様々な音色が収録されているので飽きにくい ・鍵盤数が多い物もあり、両手を使って弾く曲も練習可能 ・鍵盤の大きさが本物のピアノと近く、本物を演奏したときに違和感を感じにくい |
デメリット | ・調律の合ったものは1万円を超えるため高価 ・安価なものは音程が合っていないため、正しい音感を習得できない ・音の強弱や音色の繊細な表現方法を習得できない ・本格的にピアノを習い始めた時、鍵盤の大きさに慣れるまでに時間がかかる | ・キーが軽いため本格的にピアノを習い始めた時、指の力が足りずしっかりと音を出せない ・音の強弱や音色の繊細な表現方法を習得できない |
妥協無しで厳選したおすすめ4選
妥協は一切なし。トイピアノ・キーボード別におすすめ厳選しました。
トイピアノ
\おすすめはKAWAIのトイピアノ一択です/(YAMAHAは製造していません)
No.1 KAWAI グランドピアノ ナチュラル1144/ブラック1141
ピアニスト辻井伸行さんが幼少期にはじめて触れたピアノとしても有名です。
2016年7月リニューアルして販売。
定評のある正確な音程はもちろん、音程は半永久的に狂うことはありません。音源はアルミパイプで、地球にも耳にも優しい自然でクリアな音。
鍵盤の強度が強化され、子供のいたずらにも破損しにくくなっています。
素材、塗料等には安全なものを使用した日本製。
鍵盤数:32鍵
音域:F5~C8
材質 本体:木材、鍵盤・脚:PS樹脂、音源:アルミパイプ
本体サイズ:425×450×205 mm(脚付き・蓋閉じ状態)
パッケージサイズ:450×500×120 mm
重量:3.1kg(本体)、4.4kg(パッケージ)
音程精度:基準ピッチA=442Hz。各音は基準音-10セントから+20セントに入るように調律(※セントは半音の1/100の単位)
見た目の可愛さ、手触りのよさ、おもちゃとは違う楽器の音(ピアノというよりは、鉄琴?木琴?に近い高い音色です)など満足です。子供は6ヶ月なので弾けはしませんが叩いて音を出して楽しんでいます。保証書がないと思ったら、さすがカワイ。故意の事故などでない限り永久保証してくれるようです。(付属説明書に書いてありました)
(購入者商品レビュー)
No.2 KAWAI ミニピアノP-32(ナチュラル・ホワイト・レッド)
2017年7月リニューアルして発売
屋根の開かない32鍵のグランドピアノ型のトイピアノ。
音程の正確さはそのままに、弾きやすさとデザイン性をグレードアップして新登場です。
素材、塗料等には安全なものを使用した日本製。
~仕様は同じ~
鍵盤数:32鍵
音域:F5~C8
材質 本体:木材、鍵盤・脚:PS樹脂、音源:アルミパイプ
本体サイズ:425×450×185 mm(脚付き状態)
パッケージサイズ:450×500×115 mm
重量:2.8kg(本体)、3.8kg(パッケージ)
音程精度:基準ピッチA=442Hz。各音は基準音-10セントから+20セントに入るように調律しています。(※セントは半音の1/100の単位)
グランドピアノタイプとの違いは
①屋根が開かない ②カラーバリエーションが3色 です。
家にピアノはありますが、小さい子には力がなく打弦できないので、1歳5ヶ月の子供のために、ミニピアノを購入。いろいろ迷いましたが電子音じゃなくやはり本物志向にしようと思いこちらに。蓋があくグランドピアノと思いましたが、よく支柱がとれてる中古品をみるのと手を挟む心配があったので、蓋が開かないものにしました。届いて結構大きく重量もあるので、怪我しないこちらで正解でした。やっぱり音が綺麗です。オルゴールのような音です。鍵盤も32鍵盤あるので、両手でも弾けてちょっした童謡を弾いたりするのには楽しいです。これで指の力を少しでも鍛えてそして、興味を持ってくれてピアノに移行してもらえるといいな。
(購入者商品レビュー)
キーボード
CASIO 44ミニ鍵盤 電子キーボードSA-76
自分で音を出すことに興味が出てきたお子様から、ピアノ練習のサブ機が必要な方、趣味やイベントで手軽に演奏を楽しみたい方、音取りがしたいボーカリスト・合唱の団員・プロミュージシャンまで、様々な方に必要十分に対応できる基本性能を搭載。 ACアダプターは別売ですが、単3電池6本でも十分長持ちします。 【鍵盤】44ミニ鍵盤 【最大同時発音数】8音 【音色数】100音色 【リズムパターン】50種類 【パッド】5個 【ソングバンク】10曲、レッスン機能(メロディオフ) 【チューニング】A4=440Hz±99セント 【スピーカー】8cm×2 【出力】0.8W+0.8W 【電源端子】DC9.5V 【ヘッドフォン/アウトプット端子(兼用)】ステレオ標準ジャック(モノラル出力) 【出力インピーダンス】82Ω 【出力電圧】1.4V(RMS)MAX 【電源】単3乾電池6本、または別売電源アダプター(AD-E95100LJ) 【消費電力】3.8W(9.5V時) 【ボディ材質】ハイインパクトポリエチレン樹脂 【サイズ】604(幅)×211(奥行き)×(高さ)57mm 【重量】約1.4kg(乾電池含まず)
基本的な生活の歌や、キラキラ星、ひなまつり等はギリ弾ける鍵盤の数です。鍵盤の幅が広くいくつかのキーボードを同時に押してもちゃんと音が出るので、大人が両手で弾いても楽しめます。メロディーなしの伴奏で収録曲を適当に弾いているだけで結構楽しかったです。押したキーの音符が液晶に出るのが良いですね。子供のために購入しましたが、自分も一からピアノの練習をしたくなるキーボードでした。
(購入者商品レビュー)
No.4 CASIO Casiotone CTKー240 49鍵盤
スリム&コンパクトボディで、手軽に弾ける49鍵盤モデル。
音色、リズム、内蔵曲名、コード、テンポ、拍、メロディーオン/オフなど、いろいろな情報を表示する液晶画面を搭載。高音質でしっかり弾ける100音色に加え、多彩なジャンルの100リズム
搭載。鍵盤の大きさは本物のピアノと同等なので、本格的にピアノを習いたいお子様の入門ピアノにぴったり。
【鍵盤】49標準鍵盤
【主な特長】内蔵曲50曲。内蔵音色数100。リズムパターン数100。自動伴奏機能 。レッスン機能(メロディーオン / オフ)。ソングバンクコントローラー。日本語印刷(操作パネルの基本操作用の文字を日本語で表記)
【チューニング】A4=440Hz±50セント
【スピーカー】10㎝×2
【出力】1.6W+1.6W
【電源 / 消費電力】単3形乾電池×6本、または家庭用AC100V電源(付属ACアダプター使用)
【消費電力】5.0W
【付属品】楽譜集、譜面立て、ACアダプター(AD-E95100LJ)
【サイズ】914(幅)×237(奥域)×75mm(高さ)(突起部等は含まず)
【重量】2.8kg(乾電池含まず)
まとめ
・トイピアノを購入するなら絶対にKAWAIがおすすめ
・安価なトイピアノは音程が合っておらず、音の敏感期にある子供が誤った音程を習得する可能性があるため注意する。
・キーボードはCASIOがおすすめ
・鍵盤数が充実しており、両手で弾く曲も練習できる。
・いずれを購入するとしても、鍵盤の大きさやキーの軽さはあるため、本格的にピアノを習いはじめたときにピアノに慣れるまでに時間がかかる可能性あり。
・トイピアノを購入したあと、いつかピアノを購入した時には2つの楽器を使って音遊びをするとかなり楽しいです♪